
ストーリー
本作品は、「桜花抄」「コスモナウト」、そして「秒速5センチメートル」の3本の短編から構成されている。
1. 桜花抄(おうかしょう) 東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人にはわからない特別な想い」を抱えていた。しかし、小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことがなくなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。鹿児島と栃木では絶望的に遠い。「もう二度と会えなくなるかもしれない・・・」そう思った貴樹は、明里に会いに行く決意をする。しかしその約束の日、関東では大雪となった。当初の予定は列車の遅延で大幅に狂い、時間だけがただ残酷に流れていく・・・。貴樹と明里の、再会と別れの1日を時間経過とともに描く(約28分)。 2. コスモナウト 種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に恋をしていたが、告白できずにいた。しかも、卒業を控えながら自身の進路についても決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことが出来ないというスランプに陥っていた。そんな折、貴樹が卒業後に東京の大学へ行くと知った花苗は、再び「波の上に立つことができた」そのとき、自身の想いを貴樹に告げようと決心する(約22分)。 3. 秒速5センチメートル 貴樹は高みを目指そうともがいていたが、それが何の衝動に駆られてなのかはわからなかった。ただひたすら仕事に追われる日々。3年間つき合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、彼にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった・・・。一方明里は・・・。大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作(約15分)。
■■■アニポ秒速5センチメートル動画リンク
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