MENU | MENU | MENU | MENU | MENU | MENU |
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
イラストレーターを志して上京したクラゲオタクの月海(つきみ)
が住むのは、風呂・トイレ共同、男子禁制の昭和レトロな外観の
アパート「天水館(あまみずかん)」。住人は皆腐女子で、みな実
家からの仕送りのみで生計を立てる所謂ニートである。天水館に
住む資格として「オシャレ人間は天敵」「人生に男を必要としない」
などというモットーを立て更には自分達を“尼〜ず”と称し、外部と
の接触を避けてまったりと楽しいぬるま湯のような日々を送ってい
た。
ある日、月海は行きつけのペットショップで、誤った飼育方法で死
にかけているお気に入りのクラゲを救出すべく、店員に交渉を試み
るも、生来の対人下手からうまく説明できずに相手にしてもらえな
い。そこに偶然通りかかった美女が事情を聞き、月海に代わってク
ラゲを助けてくれた。月海は深く感謝するが、誰が見ても見とれる程
の美貌を備えたその美女は、実は近所に邸宅を構える政治家一族
の次男坊であり蔵之介という名の女装趣味のれっきとした男性だった。
天水館や月海を気に入った蔵之介は、男子禁制であるため気が気で
ない月海の迷惑には無頓着ながらも一応男性であることを隠して頻繁
に出入りするようになる。やがて、自分を醜く「普通の女の子ではない
と」と思い込み、おしゃれには無縁な月海を美しく変身させる事に没頭
し出す。
言われるがままにおしゃれを施され、まるで別人の様に見違えるも不慣
れさに戸惑うばかりの月海だったが、蔵之助の兄である修に初めての
恋心を抱き、胸の痛みやとまどいを覚えるようになる。
そんな中、土地再開発による天水館取り壊しの危機が訪れる。大切な
場所を失うかも知れず、かといって他に行く当てもないのに相変わらず
他力本願で自分達の手で天水館を守ろうとしない、出来ない尼〜ずに
業を煮やした蔵之介は「泣き寝入りかよ!」と一喝、デベロッパーの担当
者である女狐の稲荷に対し「立ち退く気はない、我々が天水館を買い
取ってオーナーになる」と宣言し、対立するようになる。
ここで観られるかも